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【イベントレポート】勝願寺 お十夜(2019)へ行ってみた!

埼玉県民の日といえばお十夜! 編集部が稚児行列と人形供養祭におじゃましてきました!

笙の音色が厳かに響く 勝願寺本堂前

関東三大十夜としても知られる、鴻巣市・勝願寺の十夜法要「お十夜」。2019年11月13・14・15日の開催3日間のなかでも、県民の日の14日に催される稚児行列と人形供養祭は、趣きある伝統行事として長年親しまれています。

お目当ての見物客も多い 恒例の稚児行列

楽しみに訪れる人も多い稚児行列。僧侶のあとに子どもたちが続きます

稚児行列は13時から。僧侶と稚児の華やかな行列が、仁王門をくぐり勝願寺の境内へと入っていきます。笙(しょう)と錫杖(しゃくじょう)の音が、冬間近の澄んだ空に響きます。

華やかな稚児衣装が見どころ

可憐な稚児衣装の子どもたち。男の子は烏帽子を、女の子は冠を身につけます

※保護者の方の了承を得て掲載しています

真新しい衣装や冠を身にまとい、とても愛らしい稚児行列の子どもたち。保護者の方たちも和洋さまざまな正装で参加しており、地域の人にとってこの行事が大切なものであることがわかります。

お世話になった人形に感謝をこめて 人形供養祭

「人形のまち」鴻巣らしい原風景

鴻巣市人形(旧・人形町)は人形が生まれるまち。お祝いの気持ちや健やかな成長への願いなど、人々の想いに長年寄り添い、大切にされ、役目を終えた人形たちは、供養を受けここ人形町から旅立っていきます。

勝願寺周辺には出店が並び参拝客や見物客で賑やか。催しは夜まで続きます。

みなさんもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

→お十夜は夜も賑やか! 2018年お十夜の様子はこちら

 

ちょっと解説 「お十夜」って?

お十夜について

 秋も深まると ほうぼうの浄土宗のお寺では、十夜法要あるいは「お十夜」と呼ばれる法要が行われる。「お十夜」とは今から520年ほど昔、足利幕府の家来 平貞国という武士の篤(あつ)い信仰心から繁栄したという話が天皇のお耳に達し、三日三晩につづいて七日七晩、十日十夜つまり「十日十夜」という言葉を略したもので、別時の念仏会(ねんぶつえ)※が行われたものである。

 勝願寺の「お十夜」は昔から「塔婆十夜」と呼ばれて、鎌倉光明寺の「双盤十夜」と並んで「関東の三大十夜」の一つとして名高い。

(鴻巣ひな人形協会[主催者]ポスターより/一部、原文の漢字を仮名になおして表記しています)

※別時念仏会・・・日時を定めてお念仏にはげむ法要のこと。ちょっと難しいですね。「お十夜」とは、昔の人の信仰の熱心さが形となったもの。それが人形のまちならではの、人形供養と結びついた伝統行事となっているところが、なんとも鴻巣らしいですね。

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※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。