こうのす広場編集部 TOPICS
関東三大十夜のひとつ、毎年県民の日に行われる勝願寺のお十夜法要
毎年11/14の埼玉県民の日に鴻巣市の勝願寺で行われているお十夜は、関東三大十夜として有名です。
今年2018年に行われたお十夜法要の模様を、境内の雰囲気、かわいい稚児行列、人形供養祭などの写真たっぷりでお伝えします。
浄土宗の関東十八檀林(かんとうじゅうはちだんりん)のうちの一つとして数えられる勝願寺は、約400年の歴史を持つお寺です。
勝願寺の二世住職であった不残上人に深く感銘を受けたかの徳川家康は、葵の家紋の使用を許し、更に家臣の伊奈忠政、伊奈忠家、牧野康成に檀家になるよう命じたと言われています。
勝願寺の門をくぐってすぐから出店が並び、平日の昼間ながらたくさんのお客さんでにぎわっていました。
地元のお祭りとして親しまれているようです。
勝願寺の正面門。マル武人形店の工芸士さん達もいらっしゃいました
秋のすがすがしい空気の中、たくさんの出店が湯気とおいしそうな香りを漂わせていました
勝願寺の見どころのひとつ、仁王門
さすが花のまち鴻巣! 鉢花がたくさん販売されています
食用菊もありました
勝願寺のお十夜法要では、13時から稚児行列があります。
稚児衣装に身を包んだ可愛らしい子供たちがお坊さんとともに練り歩き、10分程で勝願寺に到着。
そこから人形塚のそばに集まり、供養の儀式へと移行します。
稚児行列が勝願寺の境内へ向かいます
屋台が並ぶ参道を歩く稚児行列
男の子も女の子もとても可愛らしい姿です
県民の日とはいえ一般的には平日ですが、多くの人が稚児行列を見守っていました
仁王門をくぐっていきます
お坊さんが奏でる雅楽の音色とともに練り歩く稚児たち
意外と早く、追いかけるのが大変でした
役目を終えた人形たちに「ありがとう、お疲れさま」の想いを込めて祈祷の儀式を行います。
儀式後にはご焼香を上げることができます。
人形供養祭の受付。鴻巣ひな人形協会の方達や地元の企業・お店が協力して行事を進めています
本堂隣の人形供養祭が行われる「人形塚」の前には、ご焼香や供物が用意されています
人形塚に集められている役目を終えた人形たち。羽子板や鯉のぼりもありました
儀式が進んでいく中、鴻巣ひな人形協会会長、鴻巣市市長、鴻巣市商工会会長、鴻巣市観光協会会長、鴻巣駅駅長という地元を代表する来賓の方々のご焼香も行われました。
人形供養祭は想像以上の人混み。人垣の中から写真を撮るのも大変なほどでした。
流石は「人形のまち、こうのす」です。
この混み具合、鴻巣市の方達がいかに
お十夜を大切に思っているかが感じ取れます
鴻巣ひな人形協会会長のご焼香
原口市長もご参席されていました
本堂では、交通安全や厄除けのお参りに訪れるお客さんが続々と続いていました。
人形供養祭の準備が進む傍ら、本堂ではお参りをされるお客さんが途切れません
このお十夜はその名が示す通り、法要は夜20時頃まで行われています。
夕暮れ時の本堂
時刻を問わず百圓で鐘つきができます
民謡ライブなども行われます
暗くなってくると、昼とは全く違った風情が感じられます
出店は夜もやっているところもあるので、近くで働いている方は帰りに立ち寄ることもできます。
夜の参道や出店の雰囲気を味わって、年の瀬を感じてみるのも粋な楽しみ方ではないでしょうか。