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こうのす広場編集部 TOPICS

大和屋製菓3代目に教わる「いがまんじゅう」作り【埼玉県鴻巣市】

にこのす「こうのす街みせ学」 講師はまちのプロフェッショナル

生地をこねるのも大変な苦労でした

鴻巣市にぎわい交流館「にこのす」は「こうのす街みせ学」と題し、市内のお店が講師となってプロの知恵や技などを学べる少人数制ミニ講座を開講中です。

2026年5月11日(月)は、講師に和菓子店「大和屋製菓」の3代目店主を迎え、伝統の「いがまんじゅう」作りを市民5人が体験しました。

埼玉県民でも知らない? 鴻巣周辺に伝わる「いがまんじゅう」

いがまんじゅうは、同市をはじめ加須市、羽生市、行田市などで、田植えや収穫などを終えたお祝いや縁起物として各家庭で作られてきた郷土料理です。小豆のあんこを包んだまんじゅうを赤飯で包んだもので、赤飯を栗の「いが」に見立てて名付けられたともいわれています。

 

この日の受講生は「今は施設に入居したお義母さんが昔作ってくれていました。どうやって作っていたのか知りたくて参加しました」「千葉県出身なので埼玉に住むまで知らなかったです」「浦和に勤めていたとき、同僚も知らず、差し上げると喜んでもらいましたね」と話し、期待を膨らませます。

大和屋製菓

和菓子店

こんなところに?! 教えたくなる&通いたくなる穴場の和菓子店

鴻巣市東1-3-2

作り方は店ぞれぞれ 感覚がものをいう菓子作り

3代目が「作り方はお店によって違います。それに、『どんな感じ?』と聞かれても、『こんな感じ』『感覚です』としか答えられないんです」と前置きして始まった講座。最初は、まんじゅうの皮作りです。

埼玉県産小麦と上白糖と重曹に、水を少しずつ入れて混ぜます。水の分量は、「自分があんこを包みやすい固さ、好みでいいんです。季節や天気によっても違います」と言い、感覚で決めるそうです。

 

女性受講生が生地を混ぜてみましたが、ある瞬間から手が止まります。「重くなって動かない!」。別の人に交代してみても、「だめだ、混ぜられない」とギブアップ。これは、水と反応してできる小麦のグルテンなどの働きによるものです。すると3代目がいとも簡単に手早くかき混ぜてみせ、受講者たちは「おおっ」と感心しました。

サッサッサと軽やかなリズムで生地を混ぜる3代目

次に、円く伸ばした生地を手のひらに広げ、中央にあんこを載せて丸めます。「シュウマイをつくるような感じです」と言うや否や、講師はあっという間に成形。そして「うちの生地は15g、あんこは25gです」と言いながら丸めたまんじゅうを量るとぴったり40g。何度やっても40gで、またも「おおー」と感嘆がもれました。

説明しながら手早くきれいにあんこを包んでいきます

リズミカルで見飽きません

受講生たちも生地を練って、あんこ包みに挑戦

「あんこはお店のだから味は保証されていますね」と笑う受講生の皆さん

夏は灼熱の厨房 エアコンが使えないのは〇〇だから

そして、もち米を敷いた角せいろに並べ、また上からもち米をまぶして、蒸し器でまんじゅうと赤飯を一度に蒸します。「別々に蒸すお店もあると思います。うちは一緒に蒸しますね」。なんと合理的!

 

業務用のパワフルな蒸し器が蒸気をもうもうと上げながら蒸し上げるまで約20分。厨房は気温も湿度も上がります。でも3代目は「夏も冷房は入れられないんです。エアコンが粉を吸い込んで壊れちゃうから」と笑い、受講生はびっくり。ほかにも、早朝から仕事が始まること、主に一人で何種類ものお菓子を手掛けるからこそ「忙しいときも焦らない。焦ると失敗するから」と心がけていることなどを気さくに話してくれました。

丸めたまんじゅうを、もち米を敷いたせいろに並べます

上からもち米をまぶして

強力な業務用せいろで約20分

体験から生まれる発見 「感謝して食べなくちゃ」

大量の蒸気とともに、お米と小麦のおいしそうな香りがふわーっと広がり、蒸し上がりました。

次は、水で濡らした軍手をはめて、赤飯でまんじゅうを包む作業です。

ここまで講師のサポートもあって順調に進めていた受講生たちですが、「熱い、熱いです。手が真っ赤。2個握ったら、また水をつけないと無理!」と、大わらわ。3代目は「表面が冷めても、中のあんこが熱いんですよね」と説明し、意外に過酷な和菓子作りの現場を体感できました。

 

それぞれ約18個、3パックものいがまんじゅうが完成。見た目も全員上出来です。

受講した男性は「生地のこねが大事ですね。いい経験でした。仕事を退職して、これまでやったことない料理に挑戦しましたが、70代でもできましたよ、って書いてください」と笑います。

 

ほかにも、「意外と分量が難しいですね。プロの技を見て作るのは大変だと思いました」「これからは感謝して食べなくちゃ」「楽しかったー。やってみないとわかりませんね」と満足顔の皆さん。3代目は「熱いのを体験していただけて良かったです」と笑い、地域に受け継がれる郷土の味と職人技に触れた、貴重なひとときとなりました。

扇風機で冷ましながら蒸し上げた赤飯でまんじゅうを包みます

「赤飯で包むから、最後はみんなきれいにできる」と笑っていた講師と受講生たち

こうのす街みせ学

今期の講座はすでに定員に達しました

 

そのほか、にこのすでは各種講座を開いています。

詳細・申込み 同館ウェブサイト

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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