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こうのす広場編集部 TOPICS

推しの本を熱いプレゼンで戦わせる知的書評合戦【埼玉県鴻巣市】

鴻巣中央図書館「ビブリオバトル」市民4人が参戦

長編小説をプレゼンするヤマグチさん

鴻巣中央図書館は2026年2月8日に知的書評合戦「ビブリオバトル」を開催し、中学生から30歳代までの市民4人が推しの本を紹介しました。

国政だけじゃない! 未成年も参加できる真剣勝負

衆院選の投開票日、もう一つの熱い戦い・ビブリオバトルが市民活動センターで繰り広げられていました。

「バトラー」と呼ばれる挑戦者たちは5分間で人におすすめしたい本をプレゼンテーション。

その後、ほかのバトラーや観客らと約3分間のディスカッションをへて、「どの本が一番読みたくなったか」を全員で投票し、最も得票した本を「チャンプ本」を決めます。

正直な感想に会場も賛同

トップバッターは、中1女子のアライさん。紹介する本は、宮下恵茉さんの学園ファンタジーサスペンス小説『学園ファイブスターズ』シリーズです。

「言葉にするのが苦手な私ですが、この本を読んで、言葉の詳しい意味を考えるようになりました」と堂々と語りました。

 

続いて男子大学生のヤマコシさんは、村上春樹さんの小説『ノルウェイの森』を、生と死の対比が面白いとプレゼンします。

ディスカッションで読後感を尋ねられると、「『何を言っているのかわからない』というのも正直な感想。だから繰り返し読むとわかることもあるけれど、わからないこともどんどん出てきます」と語り、会場から賛同する声が起こりました。

「大人でも楽しめる」と紹介するアライさん

『ノルウェイの森』の魅力をプレゼンするヤマコシさん

読書歴3か月バトラーと読書好きバトラー

朝井リョウさんの小説『生殖記』を紹介したのは、「本を読むようになって3か月しかたっていない」という20歳代男性会社員のイージーさんです。

「日本人の特性、『空気を読む』を皮肉たっぷり、コミカルに描いていて面白い」「(この本をおすすめするのは)人間関係に悩んでいる人。もやもやした気持ちがすっきりします」とわかりやすく語りました。

 

最後は30歳代女性のヤマグチさん。乃南アサさんの小説『チーム・オベリベリ』を、「人間関係が悪い方向に変わっていくのが面白く、読みごたえがある」「勢いはないけれど、結構スラスラスルスル読めると思います」と発表しました。

観客もビブリオバトルの一部、真剣です

静かな読書がくれる熱い感情を実感

厳正な投票の結果、アライさんとヤマグチさんの本が同率1位でチャンプ本に決まりました。

アライさんは「緊張したけど、楽しかったです」と笑顔。

ヤマグチさんは「友達や家族には紹介しにくい本だったので、読んでみたいと思っていただけて、ありがたいです」と話しました。

安藤館長から賞状が手渡され、全バトラーに同館のカフェスペースのコーヒーチケットが贈られました。

 

北方謙三さんの長編小説『チンギス紀』とサスペンス小説を同時進行で読んでいるという女性は、「若い方が意欲的に参加しているのがうれしいですね」と話します。

 

「図書館自体が好き。皆さん静かで、集中した張り詰めた空気感が」と話すのは、観覧した20歳代男性。

「5分の使い方が難しいですよね。でも皆さんスラスラ言葉にされてすごい。4冊ともものすごく読みたいと思いました。(自分が出るのも)ありですね。熱い気持ちになりました」と楽しそうに話しました。

 

紹介する人の熱が伝わり、読書熱が高まり、心が温かくなるバトルでした。

安藤館長(左)から賞状が贈られたアライさん(中央)とヤマグチさん

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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