地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、鴻巣の地域情報サイト「こうのす広場」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

鴻巣の地域情報サイト「こうのす広場」

歩鴻(あるこう)マップ ~ウォーキングマップ~

歩鴻(あるこう)マップ 【コース4 元荒川と橋、旧道】

歩行距離:約7.8km

歩数:11,143 歩(歩幅 70cm)

時間:1時間56分

消費カロリー:348kcal (ご飯1.5 杯)

 ※体重60kgの人が歩行速度(分速 67m)で歩いた場合

 ※1杯(150g)240kcal として計算

 

【コース】

アサヒ橋→水辺公園→石田堤史跡公園→砂山橋→桜橋→州崎橋→旧中山道

桜並木が美しい「吹上元荒川」沿いを歩き、形が異なる15の橋を眺めるのが楽しいコースです。そこで今回はコースの南東にある「アサヒ橋」から出発。石田三成が行田の忍城を攻めた時に築いた「石田堤」を整備した公園にも寄りましょう。

 

スタートはアピタのそばにあるアサヒ橋

 

熊谷市から越谷市まで延長61kmを流れる元荒川は、吹上の街の中もゆったりと横断。アサヒ橋はコース上15の橋のうちでいちばん東に位置し、ショッピングモール「アピタ」と「富士電機」の間に架かっています。かつては両岸に「アサヒゴム」の工場があったことから、その名が付いているようです。

隣の「元荒川橋」から眺めたアサヒ橋。親柱に「昭和35年3月竣工」とある

アサヒ橋から眺めた元荒川橋。こちらは昭和25年竣工、昭和54年改修

昭和54年に改修された際に歩道が取り付けられた元荒川橋、昭和7年に鉄道のレールを再利用して造られた「小谷橋」へと歩を進めます。よく見ると、小谷橋の三連アーチや柱の影が川面に上下反転して映り込んでいる姿が美しい! さまざまな景観をもつ橋を鑑賞しながら歩く楽しさに気づきます。

昭和7年竣工の小谷橋。「車の通行はご遠慮ください」の看板が立っている

歴史をいかした石田堤史跡公園と水辺公園

 

いったん元荒川を離れ、国道17号線から「水辺公園」へ。元荒川の蛇行した流れを改修した際の河川跡を整備した公園で、園内には水路が流れ、うるおいを感じられるオブジェがあります。小さな木橋を渡ったところには遊歩道。水辺に置かれたベンチやあずまやに腰を下ろすと、いつの間にか時間が過ぎていきます。

水がキラキラと流れるオブジェに心がなごむ水辺公園。四季折々の花も咲く

公園を囲むように遊歩道が続いている。トンボがたくさん飛んでいた

上越新幹線の高架下を中心に広がる「石田堤史跡公園」は、豊臣秀吉の小田原討伐の一環で石田三成が忍城を水攻めした時に築いた石田堤跡を活用。堤をどのように造ったのかがわかる「断面見学施設」があるほか、「シンボルモニュメント」では音声解説を聞くことができ、その歴史に思いをめぐらせられます。

石田堤史跡公園の広場には「見張場」が再現され、周囲を見渡せる

新幹線高架下のシンボルモニュメントには石田堤について説明書きも

断面見学施設。一説によると石田堤はわずか5日間で約14kmを築いたと伝えられる

石田堤は現在約300m残っており、この公園では約120mが整備されている

元荒川の個性あふれる橋をひとつひとつ

 

さて、元荒川へ戻り、橋めぐりを再開。「砂山橋」の4つの親柱には彫刻が施され、「春:なまずうごく」「夏:かたつむりひかる」「秋:つばめかえる」「冬:さるみてる」の文字が刻まれています。また、「筑波橋」の欄干には十二支の動物やかわいい小人の彫刻。どれも躍動感があり、今にも動き出しそうです。

四季を表現した砂山橋の彫刻。それぞれ産地のちがう御影石が使われている

筑波橋では十二支の動物や小人などのメルヘンチックな彫刻に目を奪われる

桜が咲いた時の元荒川。まつり期間はライトアップや屋形船の運航も行われる

「水鳥橋」と「桜橋」にはあずまやがあり、川の流れを眺めながらひと休みできます。吹上元荒川の両岸には約500本のソメイヨシノの木が約2.5kmに渡って続き、毎年4月上旬には「吹上さくらまつり」が開催。桜橋の周辺はイベント会場になり、桜の花のトンネルの中を散策する人々でにぎわいます。

風情漂うあずまやが建つ水鳥橋と桜橋。JR「吹上駅」から桜橋へは徒歩約7分

春には桜の木のトンネルがピンク色に染まり、花びらのじゅうたんが敷きつめられる

ランチやティータイムに立ち寄りたいカフェ

 

桜橋のたもとにあるすてきな一軒家は「かわせみカフェ」。ご主人が20年以上作り続けている小鳥や魚のクラフト作品を展示する場を求めたことが始まりで、2016年春にオープン。元荒川の景色を眺めながらオリジナルブレンドのコーヒー(300円)や手作りのパスタなどを味わえ、居心地よく過ごせます。

お店の前の元荒川でカワセミを見られることがカフェの名前の由来

ご主人が作ったクラフト作品。販売もしており、カワセミやフクロウが人気

「パスタセット」(900円)。パスタは具だくさんのナポリタンなど3種から、ドリンクはワインも選べる。パンとポテトサラダ付き

香りがよい「コーヒーゼリー」(単品100円、ドリンクとセットで400円)

お腹がいっぱいになったら、元荒川をもうひと歩き。道路から川べりに下りて水の中のコイや小魚を眺めたり、草むらのチョウやバッタを観察したりすると、自然をより身近に感じられます。「土木学会選奨土木遺産」に認定されている「新佐賀橋」は橋下のアーチが美しく、川べりから見上げるのがおすすめです。

昭和8年竣工の「新佐賀橋」。淡いピンクの色や欄干の桜の装飾も見どころ

散策できるように整備されている川べり。秋は落ち葉を踏みながらが楽しい

かつて多くの旅人でにぎわった旧中山道へ

 

「州崎橋」まで歩いたところで元荒川と別れ、JR高崎線の線路沿いの道を行きます。県道66号線の高架下に「江戸時代の吹上」と書かれた説明看板。吹上には「中山道」が通り、鴻巣宿と熊谷宿の間にある休憩場“間の宿”として、また、「日光脇往還」と交差する要所として繁栄、俳人の小林一茶や文人の大田南畝も訪れたとあります。

この看板が立っている場所にかつては中山道が通り、鉄道の開通によって分断されたという

江戸時代から鎮守とされてきた吹上神社。2つの鳥居がずれて立っているのはなぜ

そんな吹上の名物に数えられていたのは「足袋」。国内産の米を使用した生地を遠赤外線効果がある大谷石の焼き窯で手焼きしているせんべい店「煎屋」では、風味豊かなせんべい「まめたび」を販売しています。小さな足袋をかたどった形でかわいらしく、バリっと食べればなにやら健脚にもなれそう。ぜひお土産にして帰りましょう。

手焼きせんべい「まめたび」。醤油、七味、ザラメ、味噌などの味がある

パンダ型のせんべいも人気。手作りのため表情が一枚一枚ちがうのも魅力


◆トピック◆ 服装編

目的や機能性・ファッション性・安全面から趣味嗜好にあったものを選びましょう。動きやすく、汗をよく吸うもの、乾きやすいもの、風通しのよいもの、自動車から視認性のよいものをオススメします。