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歩鴻(あるこう)マップ ~ウォーキングマップ~

歩鴻(あるこう)マップ 【コース3 武蔵水路と花】

歩行距離:約8.1km

歩数:11,571歩(歩幅70cm)

時間:2時間1分

消費カロリー:363cal(ごはん1.5杯)

 ※体重60kgの人が歩行速度(分速 67m)で歩いた場合

 ※1杯(150g)240kcal として計算

 

【コース】

北鴻巣駅→さきたま緑道→八幡神社→鴻巣フラワーセンター→箕田二号墳

武藏水路に沿って伸びる「さきたま緑道」を歩いた後、フラワー通りに進み、鴻巣の花の産地にある「花のオアシス」や「鴻巣フラワーセンター」に寄りましょう。鴻巣市文化財も訪ねられるコースです。今回は「北鴻巣駅」から出発しました。

 

赤見台近隣公園からさきたま緑道をゆっくり

 

JR北鴻巣駅やロータリーに「さきたま緑道」への案内標示板があり、それらに従って「アベリア通り」を歩いていきます。やがて武藏水路に架かる「赤見橋」を渡ると左手に見えてくるのが、さきたま緑道の出発地点となる「赤見台近隣公園」。ジョギングロードや多目的グラウンド、遊具広場が整備されています。

北鴻巣駅ロータリーにあるさきたま緑道への案内標示板は埴輪のオブジェ付き

ケヤキ並木の足下に春から秋にかけて白い小さな花が咲くアベリア通り

武藏水路に沿って続くさきたま緑道と赤見台近隣公園のジョギングロード

さきたま緑道は、お隣の行田市にある「さきたま古墳」まで全長4.5km。自転車道も併設され、サイクリングも楽しめます。また、平成元年に開催された「第4回 国民文化祭さいたま89」で全国から公募した彫刻の入選作品50点がところどころに展示。タイトルや作者のコメントが添えられ、それらも読みながらゆっくり鑑賞できます。

緑に包まれてどこまでも続いているかのような、さきたま緑道

野外展示されている彫刻。こちらの作品は佐々木至さん作「紀元」

緑道からは美しい田んぼや新幹線が走っていく風景を眺められる

花のまち鴻巣の中心的な存在のフラワー通りへ

 

フラワー通りに進むと、両側に花き生産者のビニールハウスが並んでいます。鴻巣はサルビアやマリーゴールドの出荷量が日本一を誇る花の一大産地。昭和20年代に寺谷地区の農家が地元の気候風土に適するパンジー栽培に取り組んだことから始まり、現在、市内の花き生産者は200軒以上にのぼります。

両側にビニールハウスが建ち並ぶフラワー通り

ちょっと失礼してハウス内をのぞくと、一面に花の苗

歩道橋を渡って国道17号を横断。田んぼのなかに木にこんもりと覆われた「八幡神社」を見つけます。お堂の後ろには鎌倉時代や室町時代によく建てられ、秩父青石が使われたことから“青石塔婆”とも呼ばれる供養塔“板碑”が2基。想像もつかないほどの長い年月を経て存在する姿は、神秘的でさえあります。

田んぼに囲まれた八幡神社。気持ちのいい風が吹き抜けていく

どちらの板碑も鎌倉時代に造立。高さは左275cm、右300cm

ふと目を田んぼに移すと、羽根を休めていたカモが泳いでいった

平成14年に市民の憩いの場としてオープンした「花のオアシス」は、4月上旬~中旬に約35000本のチューリップが咲きそろいます。色とりどりの花を自由に観賞でき、「花のオアシスフェア チューリップまつり」も開催。たくさんの来場者でにぎわいます。

満開のチューリップ。6月にはチューリップの球根掘りイベントもあり

花のオアシスにはベンチが用意され、普段はひと休みするのにぴったり

フラワーセンターとパンジーハウスに寄り道

フラワー通りに戻り、「鴻巣フラワーセンター」へ。年間2000~3000種類の鉢花や切花がセリにかけられ、各地から販売業者が訪れる国内屈指の卸売市場です。月・水・金曜は最新設備で行われるセリを見学でき、見学開始時間は8時30分から、終了時間は季節によって異なります。

鴻巣フラワーセンター。セリ見学は予約を(tel:048-597-5300)

「鴻巣フラワーセンター」のセリ室には230人分の席があり、母の日シーズンが最も取引量が多いのだとか

競り落とされた花が仕分けられてトラックに。めずらしい花も見られる

フラワーセンターの2階には、鴻巣名物「川幅グルメ」の「川幅鉄火丼」を味わえる「ご馳走Dokoro かねはち」があります。地元で6代続く鮮魚店が営んでいる食堂なので、築地のなじみのお店などからイキのよい魚を吟味して仕入れ。“川幅”を表現したマグロのサクは厚みもあり、口の中に赤身の旨味が広がります。手作りのネギトロも甘く、たまらないおいしさです。

この豪快さとおいしさで1050円と嬉しい「川幅鉄火丼」。数量限定、予約可

鴻巣農産物直売所「パンジーハウス」も寄り道したいところ。産地ならではの鮮度と品質のよい花が常時200~300種類がそろうほか、米や野菜も購入できます。地元の小麦を自家製粉・製麺した麺料理、地元の米や野菜を使った定食を提供する食堂「てらや」、原材料を厳選して手作りしたパンを販売する「ベーカリーオリーブ」も併設。買い物も食事も楽しめると、県外から訪れる人もいます。

パンジーハウスはフラワーセンター入口の横。休憩やトイレ借用もできる

鴻巣の肥沃な土地で育った花、米、野菜、小麦、果物のほか、加工品も販売

安くておいしいと人気のベーカリーオリーブ。隣には「鴻巣うどん 別館てらや」も

板碑、古墳をまわって最後はやっぱり川幅グルメ

 

再び歩道橋を渡って国道17号を横断。埼玉は全国でも板碑が多く残されているといい、登戸の「勝願寺」のそばにも南北朝時代に造立されたものが1基あります。また、北鴻巣駅近くの「満願寺」周辺には古墳群が点在。直径23メートル、高さ2.7メートルの円墳「箕田二号墳」の上には「氷川神社」が建てられています。

勝願寺そばの板碑は高さ130cm。地蔵尊が刻まれているのがめずらしいのだそう

箕田二号墳は保存状態がよく、七基残っている箕田古墳群のなかでも規模が大きめ

北鴻巣駅の近くになると武藏水路と再会。武藏水路は利根川の水を荒川へ送る導水路

北鴻巣駅に戻ればコース一周になりますが、創業約30年の洋菓子店「モンレーブ」まで足を伸ばすと、川幅グルメをお土産にできます。生地に日本茶の粉末を練りこんで焼き、バニラ生クリームを巻いた「川幅ロールケーキ」は生地がしっとり、クリームがほどよい甘さ。コーヒーや紅茶とはもちろん、日本茶とも相性ぴったりです。

モンレーブは北鴻巣駅近くの踏切の手前を右に入った路地にある

川幅ロールケーキ800円。お手頃価格で気軽に手土産にできると評判


◆トピック◆ シューズ編

自分の足にあった、長時間歩いても疲れないものを選びましょう。
・かかとをぴったり当てて、足の指が自由に動く余裕があるサイズ
・通気性がよく、足が蒸れない生地のもの
・靴底のソールが少し厚めでクッション性のあるもの
・ひもや面ファスナーで締め付けを調整できるもの


みなさんもぜひ歩いてみましょう。