【解説】

鴻巣市にある生出塚遺跡（おいねづかいせき）は、東日本最大級の埴輪（はにわ）出土遺跡です。生出塚で生産された埴輪は、さきたま古墳群など近隣の古墳に供給され利用されたほか、60キロメートル以上離れている東京・千葉・神奈川の各地にも運ばれていたとされ、元荒川や東京湾などの水上交通によって運ばれていたと考えられています。

埴輪の埴という字は、粘土を意味する言葉で、埴輪は「粘土を輪の形に積み上げて作ったもの」という意味があります。