地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、鴻巣の地域情報サイト「こうのす広場」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

鴻巣の地域情報サイト「こうのす広場」

こうのす花火大会 お役立ち情報

【主催者インタビュー】2024こうのす花火大会の実行委員長さんを直撃!

いよいよ約1ヶ月後に迫った「第21回こうのす花火大会」はただいま準備真っ只中! 大忙しの商工会青年部におじゃましました

鴻巣市商工会青年部の皆さん

(前列左から3人目が第21回実行委員長の兼杉さん)

いよいよ2024年10月5日に迫った「こうのす花火」こと「燃えよ!商工会青年部!! 第21回こうのす花火大会」。

例年、約60万人の見物客を動員し、打ち上げ数は約2万発。尺玉300連発・魂のラストスターマイン「鳳凰乱舞(おおとりらんぶ)」や、大地を揺らす大迫力の四尺玉など、見どころも多く、埼玉県屈指の花火大会として知られています。

 

主催者である鴻巣市商工会青年部は現在、準備に大忙し。とある8月の夜、メンバーの皆さんが商工会館に集まるという噂を聞き、今年の意気込みを伺ってきました!

会議開始は20時。各々の仕事を終え夜の商工会館に集う

主催者インタビュー

 

お話を伺ったのは、第21回こうのす花火大会・実行委員長の兼杉拓馬さん。委員長を引き受けるのは今回が2回目とのこと。その想いとは…?

オープニングから注目!? 今年の見どころ

例年プログラムの最後を飾る尺玉300連発「鳳凰乱舞」

毎回楽しみにする人も多い

ーーいよいよ「こうのす花火」が近づいてきましたね! まずは第21回大会(2024年)の見どころを教えてください。

兼杉さん(以下略)尺玉300連発の鳳凰乱舞四尺玉はもちろんのこと、近年人気の音楽と花火の競演『音楽コラボスターマイン』がおすすめです。協賛者様にも好評で音楽プログラムは昨年より増える予定です。ぜひ楽しみにしていただけるとうれしいです」

――さっそくお役立ち情報ありがとうございます! ちなみに、兼杉さんの“推し花火”はありますか?

「『千輪(せんりん)*』という花火です。鳳凰乱舞のなかで上がるんですが、色鮮やかで美しいです。今年のポスターにも載っていますよ」

2024年開催用ポスター

 

*千輪(せんりん)…大きな一つの花ではなく、小さな花火玉をいくつも破裂させて夜空に小さな花をたくさん咲かせる半割物を代表する花火の一つ。花火玉が上空で割れた際に、中から飛び出した小玉が時間差で一斉に開くしかけが施されており、破裂した瞬間、束の間の静寂のあと、息を呑むような彩り豊かな小花が咲き乱れます。

今さら聞けない!? 「こうのす花火」ってどんな花火大会?

9月に入ると準備も佳境に

看板設置・撤去も青年部メンバーの手で各所丁寧に行われる

ーー他の花火大会イベントとの違い・特長は?

「『こうのす花火』は、行政主導の開催ではなく、地元商店・企業の経営者や次期経営者の若者で構成される『鴻巣市商工会青年部』がボランティアで主催する花火大会です。企画・運営から大会終了後の清掃まで青年部でこなすので、“手作りの大会”と我々はよく言っているのですが、地域の方たちと協力して作り上げるというころも特長かなと思います。

 

例えば、設営用のブルーシートは毎年、夏休み中に地元の中学生たちと一緒に作ります。花火大会後のゴミ拾いなども、少年団やボーイスカウト、一般有志の方たちにも参加いただいて、地域の力をいただきながら取り組んでいます」

ブルーシート作りは地元中学生との夏の恒例行事

大会翌日のゴミ拾いも地域ボランティアとともに

ーー今日の全体会議も遅い時間(夜8時)からですよね。皆さん仕事を持ちながら大変お忙しいと思うのですが、苦労する点や、やりがいはどんなところですか?

「花火大会の主催者という立場でやることは、ふだんの仕事とは違うので、慣れない書類申請や作業などに戸惑うこともあります。青年部の限られた人数(現在約30名で活動)ですべてのことをやりくりするので、体力的に大変なこともあります。

ですが、商工会メンバーという特性上、各業界のプロが集まっているというのが面白いところで。設営には建築のプロ、広報はライターや写真家、書類関係は弁護士…と、各々の得意を活かして作り上げていくところが、やりがいでもあり、強みですね」

 

「また近年、警備費や設備費、花火玉自体の高騰で、開催を取りやめる花火大会も少なくない中、我々ももちろんその苦労を抱えています。それでもこうしてイベントを継続できるのは、応援してくださる協賛者の方々、楽しみに見に来てくれる地元の子どもたちや、こうのす花火ファンの皆さんのおかげだと思っています」

逆境を乗り越えて 大会継続への想い

四尺玉(写真)は昨年(2023年)に完全復活

ーー兼杉さんご自身について少しお聞きします。2020年に次いで、2度目の委員長を引き受けられたそうですね。委員長の交代も含め花火大会の準備はいつ頃始まるのでしょうか?

「例年は、だいたい年明けに動き出し、1年がかりで準備します。委員長の指名に関しては、今回はちょっと早かったですね。

花火大会が終わってから会場の片付けをして、1週間後くらいに筒を返す*んですが、その頃に次年度部長から声がけがあり、引き受けました。私が初めて委員長を務めた2020年は、コロナで延期になってしまったので、心のどこかに“やり遂げたい”という気持ちがあったのだと思います」

〈関連記事〉兼杉さんが委員長を務めた2020年のサプライズ花火の記事はこちら

「コロナに負けるな!鴻巣市商工会青年部サプライズ花火」が開催(2020/10/16)

〈あわせて読みたい〉

「鴻巣駅前「四尺玉煙火筒」に込められたメッセージ」(2020/10/07)

JR鴻巣駅東口の煙火筒(本物です!)

 

*筒を返す…四尺玉用の筒は、花火大会の時期以外は鴻巣駅東口のロータリーに設置されています。この煙火筒はオブジェではなく打ち上げ用の実物。

ーー2019年の台風による中止、2020年~2021年のコロナ禍による延期など、主催者にとってはいままでにない苦境がありました。青年部の皆さんはどう乗り越えたのでしょうか?

「私が(商工会青年部に)加わったのが、ちょうど3.11*の年でした。青年部に入りたてで右も左もわからなかった当時、先輩たちがなんとか開催にこぎつけようと尽力する姿を見てきたので、今回もきっと乗り越えられるような気がしていました。

ちなみに当時、諸々の準備が後ろ倒しになったこともあり、この年から秋開催になりました。イベントとしては第10回という節目の年でもあったので、今でもよく覚えています」

*3.11…2011年3月11日14時46分頃に発生した東日本大震災。鴻巣市を含む埼玉県北部は震度5強を記録。

のすっこたちへ 夢と希望を花火に託して

四尺玉の筒入れ

花火玉もとても大きい!

ーーこうのす花火は見物客約60万人を動員する鴻巣市の一大イベントですが、特に「こんな人に見てほしい」というのはありますか?

「こうのす花火はもともと、子供たちに夢や希望を与えたいという想いで開催しているイベントでもあります。僕の街にはすごい花火がある、と少しでも誇りに思ってくれたり、大きくなって故郷を離れても花火をきっかけに戻ってきてくれたりしたらうれしいですね」

のすっこはもちろん市外県外、海外からの来場も歓迎です!

ーーさいごに、メッセージをお願いします!

「こうのす花火ではさまざまな種類の花火が上がります。尺玉300連発の色と音、間近で見る四尺玉の大きさや迫力など。1年に1回、純粋な気持ちで夜空を見上げて、花火を楽しんでいただけたらうれしいです。ルールを守って、クリーンな大会の開催にご協力をよろしくお願いします!」

 

ーーありがとうございました!

編集後記

2011年から実行委員として運営に携わる兼杉さん。例年、サテライト会場で作業をしながら花火を見ていたそうですが、今年初めて、委員長としてメイン会場を担当することになったそう。こうのす花火を応援する協賛者の方たちに直接会えることを、とても楽しみにされているとのことでした。

 

花火大会の成功、心から祈っています!

今年の秋も荒川の土手で #こうのす花火 を見よう!

今年のこうのす花火もご期待ください!

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。