伝染性紅斑(リンゴ病)の報告数が増加しています。伝染性紅斑の流行に注意が必要です。
- 6歳くらいまでのお子さんを中心に流行がみられる病気です。
- 潜伏期間は、感染から約10日(4~20日)です。
- 症状は両頬に紅斑(赤い発疹)が出現し、続いて体や手足に網目状の発疹が現れます。
- 両頬に発疹が出現する7~10日前に微熱や風邪のような症状がみられることが多く、この時期が一番人にうつしやすくなります。
- 発疹は1週間程度で治ります。
- 妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、胎児の異常(胎児水腫)や流産が生じることがあります。
- 予防接種や特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法となります。
手洗いやうがいをしっかり行いましょう
伝染性紅斑の主な感染経路は、患者の咳やくしゃみなどに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」やウイルスが付いた手で口などの粘膜に触れることによる「接触感染」です。
そのため、手洗いやうがいをしっかり行うことが重要です。
特に、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性は、周囲で患者発生がみられる場合、感冒様症状の方や患者との接触をできる限り避けるよう注意してください。