Cute Movies
明日への希望が満ちてくる、笑って泣ける人情エンタテインメント!!
(c)2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会
駆込み女と駆出し男監督/脚本:原田眞人
原案:井上ひさし
撮影:柴主高秀
美術:原田哲男
音楽:富貴晴美
キャスト:大泉洋 戸田恵梨香 満島ひかり 樹木希林 堤真一 山崎努 ほか
Blu-ray&DVD 2015年11月26日発売
※レンタルBD&DVDはポニーキャニオンより12月2日(水)レンタル開始 【作品解説】
1841年のある日、鎌倉東慶寺へ離婚を望む鉄練り女のじょごと、豪商の妾お吟が駆け込んだー。このふたりの絆を縦糸に、女たちの聞き取り調査を行う御用宿・柏屋に居候する戯作者志望の見習い医者信次郎を絡めた原田眞人初の時代劇。黒澤明の江戸モノ『赤ひげ』や川島雄三の『幕末太陽傳』へのオマージュともいえる人情ドラマで、虐げられた者たちの連帯を描く。京都を中心とした名刹ロケは圧巻。
【見どころ】今からおよそ175年前、離婚するためには駆込み寺で尼として2年を過ごす必要があった。そんな時代を舞台に、『クライマーズ・ハイ』『日本のいちばん長い日』などの原田眞人監督により、笑って泣ける時代劇作品が生まれた。
駆込み寺・東慶寺を舞台に次々起こる出来事を、じょご(戸田恵梨香)と信次郎(大泉洋)のふたりを中心に解決していくという作品になっている。大泉洋のひょうきんな役柄がハマり役で、彼にしか出せない独特の雰囲気に思わずクスッとしてしまう。作品冒頭、彼の「素晴らしくて敵わないことを、素敵と呼ぶことにしましょう」という台詞には、何とも言えない説得力と魅力があった。
また堤真一や橋本じゅんなど、脇役にも豪華俳優陣が勢揃い。ハチャメチャな展開の中で多くの出来事が起こり、中でも大泉洋と橋本じゅんの掛け合いに魅きこまれること間違いなしだ。
ハチャメチャだけどほっこりしていて、笑えるのに泣けてくる。江戸の駆込み寺を舞台にした、コメディでもある感動の作品。私は時代劇をめったに見ないが、たまには時代劇もいいな、と思える作品であった。
Text by EISUKE