こうのす広場編集部 TOPICS
鴻巣市商工会青年部と市民&中学生がボランティアで大協力

大感動から11時間後の糠田会場
ブルーインパルスにドローンショー、約2万発の花火と世界記録樹立という、2026年10月10日(土)開催「燃えよ!商工会青年部!! 第23回こうのす花火大会」の大感動がまちを包んだ一夜から開けた11日(日)午前7時、会場には主催の鴻巣市商工会青年部とOB、そして市民の姿がありました。
糠田運動場に設けられた会場の撤収作業や、会場周辺のごみ拾いなどのため、毎年多くの市民や市内企業がボランティアに駆け付けます。市内中学校の生徒も多く参加し、今年は鴻巣中、鴻巣北中、鴻巣西中、赤見台中の生徒も100数十人が参加しました。

朝焼けの会場に中学生が続々と集まります
中学生は協賛者席の撤収作業へ。ブルーシートを留めているペグ(杭)を外す作業は、あまりに固い地面に一苦労です。それでも生徒たちは手分けして頑張っていました。
鴻巣中の1年生たちは、ボランティア参加の理由を「やってみようと思って」「内申点(目当て)」と言って笑います。前日の花火はエルミこうのすなどから観覧したと言い、「楽しかったです」と笑顔を見せます。
鴻巣北中のとある生徒は、ボランティアに参加したのは「(この日行われた)北辰テストを受けたくないから」と明かしてみんなを笑わせます。
別の生徒は前日の花火について、「音楽と一緒に上がる花火がすごかったです。マツケンサンバが良かったです」と笑い、皆さん花火大会を楽しんだようでした。

テスト期間中にもかかわらず、こんなに大勢の中学生が手助けに訪れました

ペグを抜くのは一苦労
30本抜くと、手の感覚が無くなりました

どんどん片づけられるブルーシート
協賛者席のパイプ椅子の撤収を任されたのは赤見台中です。61人もの生徒が集まりました。
椅子をラックに積みやすいように25脚ずつにまとめながら片付ける生徒、ラックに椅子を詰める生徒と、役割分担でてきぱき作業。校長や教頭をはじめとする教員も一緒に汗を流します。青年部メンバーもフォークリフトでどんどん運び出し、あっという間にサッカーコートを元通りにしてしまいました。
花火大会前日に行われたブルーインパルスの練習飛行を、授業中に教室の窓から見ることができたという1年生。「すごかったです。みんな叫んでいました。でも一番見たかったのは先生だと思う」と笑います。
花火についても「きれいでした」「会場で見ました。すごかったです。花火は音が苦手だったけれど、(苦手意識が)治りました」とうれしそうに話します。
ボランティア参加を決めたのは、「(ご褒美の)ジュース目当てです」とはにかむ生徒。けれど渡邉教諭は「みんな自主的に参加してくれています。そしてどうやったら効率的か考えて、友達と片づける速さを競争するなどゲーム感覚で楽しみながら取り組んでいます。ご家庭での教育が良いのでは」とうれしそうに教え子たちを自慢します。

合理的な方法を編み出して作業する赤見台中

力が必要なところは教頭先生にお願い!
和気あいあい、手際のいい連携プレー
「今日は総勢300人超のボランティアが早朝から自主的に集まっていただけ、『すごいな』と思います」と、市民の協力に感激するのは花火大会実行委員長を務めた木村拓也さん。「片付けまでが花火大会の評価につながります。こうして皆さまのお力をお借りできることが、青年部の原動力になって頑張っていけます」と力を込めます。

大会成功の余韻に浸る間もない実行委員長の木村さん
今年は青年部設立60周年とあって、例年以上に大掛かりなイベントとなりました。そのため、航空自衛隊やギネスワールドレコーズとの綿密な打ち合わせ、駐車場の拡大、警備員の配置など、春から部員は仕事や家庭を顧みる暇もないほど準備に奔走しました。「5か月間くらい、仕事できないですから。商売はマイナスです」と言い切ります。
そんな青年部の前に立ちはだかった最大の強敵が、天候でした。
8月から続いた記録的な長雨。広大な会場の草刈りも、立ち入り禁止エリアなどを分ける1万本以上の杭打ちも、土を固める「転圧」作業も、何一つ進められない状況。それどころか、雨は容赦なく会場に水を溜めていきます。
「ポンプや特殊車両で水を抜いたりしましたが、部員からも『これ意味あるんですか?』と声が上がりました」
でも、指をくわえて雨が止むのを黙って待つことはできませんでした。排水を促すため、会場にたくさんの溝を掘り進めました。
開催2週間ほど前になると、ようやく雨雲が鴻巣を立ち去りました。ここから部員たちは昼夜を問わず急ピッチで会場整備に取りかかります。
普段は若き経営者として活躍する部員たちは、それぞれが自ら考え、率先して動けます。それだけに、意見が食い違うこともありますが、互いに協力するからこそ大きなことを成し遂げられることも、この花火大会で知っています。
木村さんは「青年部の活動は仕事ではないし、失敗したっていい。だから、ものおじせずに大きなことができちゃう。実行委員長のカラーでできるのがいいところ」と楽しそうに言います。

地元住民や企業からも大勢の方がごみ拾いなどに協力します
大会数日前からは、防犯のためにも会場で寝泊まりしました。作業を終えたらシャワーを浴びて、車中泊。この日も部員らは前日の花火大会から一度も家に帰らずに撤収作業を迎えていました。
「いつもは花火が終わってから片付けをして、深夜に本部テント前で胴上げするんですが、今年はしてないですね。みんな疲弊と安堵感で」と苦笑する木村さん。後世に語り継がれるような伝説の夜をつくり上げ、さぞかし大きな達成感があるのかと思いきや、「納得していない、不満な点もあるので、もっとデケーことをやりたいですね」と即答します。
現在33歳、青年部定年の45歳まであと12年。もしかして、花火大会実行委員長の再登板も?「……そうですね。あるかもしれませんね」と、言葉を選びつつ答えてくれました。
15日未明には四尺玉煙火筒を鴻巣駅東口ロータリーに搬入。その後も片付け作業は18日まで続き、ようやく青年部の長い長い、こうのす花火大会が終わりました。

中学生たちに頭を下げて感謝する青年部の皆さん

来た時と同じように静かに帰っていく中学生たち
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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