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歩鴻(あるこう)マップ ~ウォーキングマップ~

歩鴻(あるこう)マップ 【コース5 日本一の水管橋と荒川】

歩行距離:7.0キロメートル

歩数:10,000 歩(歩幅 70cm)

時間:1時間44分

消費カロリー:312kcal (ご飯1.3 杯)

 ※体重60kgの人が歩行速度(分速 67m)で歩いた場合

 ※1杯(150g)240kcal として計算

 

 

【コース】

吹上駅→榎戸堰公園→荒川パノラマ公園→荒川水管橋→コスモスアリーナふきあげ→コスモスふきあげ館

吹上地域を流れる荒川の堤防に整備された散歩道を歩くコースです。日本一の長さを誇る「荒川水管橋」のパノラマ展望がすばらしく、天候のよい日に富士山を背景とする眺めは見事です。今回は「吹上駅」南口から出発しました。

 

吹上の歴史にふれられる八王子千人同心街道と榎戸堰

 

JR吹上駅からスタートし、最初に交差する道は「八王子千人同心街道(日光脇往還)」。八王子を拠点とした半士半農の集団「八王子千人同心」が日光東照宮を警備する“日光勤番”のために行き来した道です。踏切を渡った先にある「東曜寺」はこの道と中山道が交差する位置にあたります。
昔、八王子千人同心の一行と加賀藩主前田家の行列の通行が重なり、お互いが道を譲らない一触即発の事態となったとき、東曜寺住職が境内に茶でもてなし、事なきを得たというエピソードも残っています。

吹上駅南口。コミュニティバス「フラワー号」吹上南コース停留所あり

東曜寺。八王子千人同心は約160kmの街道を1000回以上行き来したという

県道66号線の高架下を通り、住宅街の道へ。歩道がないところがあるので、車に気をつけて歩きましょう。江戸時代に元荒川の一番堰として造られ、現在も周辺の旧八ヶ村に農業用水を配水している「榎戸堰」。隣接する「榎戸堰公園」には、明治時代に私財を投じて榎戸堰を改修した第2代吹上村長・代田仙三郎氏の功績をたたえる碑が建っています。

榎戸堰と榎戸堰公園のあずまや。トイレもあり、ゆっくり休憩できる

元荒川を眺める。せせらぎやさまざまな鳥の鳴き声が聞こえてくる

明治34年(1901)にレンガで造られた「榎戸樋管(※水路のこと)」も近くに

堤防のそばに立つお地蔵さまを拝んでから散歩道へ

 

荒川の堤防の足もとに、“物言い地蔵”と呼ばれる「権八地蔵」。歌舞伎の演目『鈴ヶ森』の主人公・白井権八のモデルになった鳥取藩主・平井権八が金に困り、久下の長土手(熊谷市久下)で商人を殺害して金を強奪。傍らのお地蔵さまに「だれにも言わないでください」と拝むと、「われは言わぬがおぬしが言うな」と口を開いたという話が伝わっています。

権八地蔵はお堂に祀られている。権八は捕らわれ、鈴ヶ森の刑場で処刑された

口をきっと結んでいるけれど、悪さをしたら今にも物を言いそうなお地蔵さま

荒川の堤防の上、土手に上がったとたん、視界が一気に広がります。河川敷が見渡す限り続き、稲刈りが行われている田んぼ、こんもりと葉を茂らせる木々、どこかへ伸びている道、どれもスケールが大きい! そして、遠くを走る電車の音やどこかで車のドアを閉める音が聞こえてくるほど静かです。

荒川の土手からの眺め。荒川の流れは見えない

ときどきウォーキングやサイクリングの人が行く。自転車との接触に注意

赤いアーチが美しい水管橋がどんどん近づいてくる

 

「荒川パノラマ公園」では、親子連れが遊具で遊んでいたり、芝生でお弁当を食べていたり。大人も健康遊具でしっかりと運動ができるほか、ローラースライダーに併設された展望台では天候しだいで吹上の市街地から秩父連山、日光連山、筑波山まで360度眺望。飲み物の自動販売機やトイレもあり、のんびり過ごせます。

ヘリポートも設けられている荒川パノラマ公園。ベンチも多い

展望台があるローラースライダー。園内には季節ごとに花も咲く

荒川の土手に戻ると、全長約1101mの荒川水管橋はもうすぐ。県道66号線の「大芦橋」の下をくぐれば、目の前です。「行田浄水場」で作った水道水を対岸の県西部地域へ送る水道管が引かれている橋。ふだんは立入禁止ですが、春と秋に開催される「荒川水管橋見学会」ではメンテナンス用の通路を歩いて渡れます。

昭和59年(1984)に完成した荒川水管橋。対岸は熊谷市

大芦橋をくぐるには左側の道へ。大芦橋は全長1016m

水管橋は歴史的価値の高い「近代水道百選」に選定されている

10月には水管橋周辺の約78000平方mに1200万本のコスモスが咲く

水管橋見学会の様子。5~6階建てのビルの高さにある通路からの眺めは最高(2017年5月撮影)

「コスモスアリーナふきあげ」は体育館やトレーニング室、勤労青少年ホームが入る複合施設。雨の日や寒い日にウォーキングを楽しめる室内ジョギングコースもあります。毎月21~27日には自分の体脂肪量や筋肉量を100円で測定できる「ワンコイン測定会」を実施。2階の休憩スペースは、春はポピー、秋はコスモスが咲きそろう河川敷や水管橋を一望できる穴場スポットです。

コスモスアリーナふきあげ。健康遊具広場やパークゴルフ場もある

だれでも利用できる休憩スペース。飲み物やアイスの自動販売機やトイレあり

測定会では測定器を使用。結果の説明や運動のアドバイスも受けられる

駅までの道でおいしいものを発見。ひと休みも楽しみ

 

「コスモス通り」を進むと、東和銀行がある駐車場の奥に「コミュニティカフェ幸茶店(こうさてん)」。食材にこだわった食事やドリンクメニューを用意し、お弁当や新鮮野菜の販売も行っています。また、手作り雑貨の展示、ミニバザー、おしゃべりサロン、絵本の読み聞かせなどのイベントも実施。人が集まってつながり、店名のとおり温かな幸せが行き交うカフェです。

カフェの営業は火~金曜10:00~17:00。

実施イベントはhttp://kousaten.que.jpにて

手作りのパウンドケーキ(ドリンク付450円)も評判。食事は700円~

コンビニの隣にあるパン屋さん「ハミングバード」にも寄り道。ザリガニ型のパンにチョコ、カスタード、ホイップクリームを詰めた「ザリガニコロネ」や食パンに玉子を落として焼いた「エッグトースト」など、店主のアイデアから生まれたパンが人気です。腸内環境を整えると言われる炭を生地に練りこんだモチモチ食感の「炭食パン」(火・木・土曜のみ販売)もファンが多くいます。

20分かけてじわじわと焼いているエッグトースト。香ばしくて玉子がとろり

「ロングウインナー」も食べごたえあり。長さやアーチ型が水管橋を思わせる!?

吹上駅の手前にある「コスモスふきあげ館」には、地域の人々がいきいきと活動する「生涯学習センター」と子どもたちがわいわいと遊ぶ「児童センター」が入っています。飲み物の自動販売機やトイレもあり、お弁当やパンを食べられるテーブルも。雑誌を読んだり映画を鑑賞したりできる図書館も併設し、ウォーキングのひと休みがてら立ち寄れば、また充実した一日を過ごせるでしょう。

木のぬくもりと開放感たっぷりの建物。気持ちよく利用できる

椅子が数多く設置され、軽食をとれるテーブルも


◆トピック◆ 給水編

スタート前にコップ1~2杯程度の水分補給をしましょう。ウォーキング中も、喉が渇く前に定期的に水分補給をすることが大切です。短時間の軽いウォーキング、冬場のウォーキングであれば水やお茶でも十分です。夏季の長時間のウォーキングや高温・多湿の時期で発汗量がかなり多い場合は、塩分や糖分を含んだものがオススメです。