【解説】

現在日本中でもひろく取り組まれている農地改革の手法に、「鴻巣式耕地整理」と呼ばれるものがあります。これは、明治35年（1902年）に当時の鴻巣町・常光村で行われた耕地整理が最初の事例だったことに由来します。記念碑は、常光村での耕地整理の竣工記念として建てられ、当時の総理大臣・清浦圭吾の名前も刻まれています。鴻巣式の耕地整理は、長方形の田んぼに区分けし、どの田んぼも必ず田んぼへの通り道（通作路）と用水路に接するようにすることを特徴としており、他の田んぼの邪魔をすることなく農作業をすることができるために戦後の自作農に特に好都合な形式でした。