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こうのすで、あんなこと!こんな人! -鴻巣活躍人物伝-

鴻巣びっくりひな祭り実行委員会 ディレクター 渡辺明美さん

鴻巣市の街中に、ひな人形が飾られることを夢見て

テレビや新聞などで全国的に有名になり、2017年に13回目を迎えた「鴻巣びっくりひな祭り」は、鴻巣市の市民団体・鴻巣びっくりひな祭り実行委員会によって開催されています。

 

市の観光を盛り上げるこの活動を始めたきっかけ、魅力、喜び、そして、鴻巣市への想いについて、実行委員会の副委員長でありディレクターの渡辺明美さんにお話を伺いました。

 

歴史のある鴻巣市の伝統美を、日本中の未来の子どもたちに知らせたい

 

……この活動を始めたきっかけを教えてください。

 

今から13年前、「ひな人形製作に約400年の歴史があるといわれる鴻巣市を広く宣伝し、日本中の未来の子どもたちに、鴻巣市の素晴らしさを知らせたい」という想いから、私を含む数名のメンバーで始めました。ディレクターと言えば聞こえはいいですが、何でも屋です。

人形一体ずつの表情の違いも興味深いです。じっくりご覧ください

その後、「ピンクのジャンパーを一緒に着たい」という声を毎年いただき、徐々にボランティアの数は増えていき、日本一高いピラミッドひな壇のように、各団体の代表から市民レベルまで裾野が広がって、中学生から70代の方まで幅広い年代の方々にご協力いただいています。

 

集まって来るひな人形の数も10,000体にまで増えました。提供していただいたひな人形は、市が所有する倉庫で大切に保管し、お役目を終えたときにはきちんと供養しています。

形のないものから、日本一高いピラミッドひな壇を作るまで

 

……順調に活動が進んだようですが、苦労されたことはありますか?

 

実は第1回目が一番大変でした。市からの補助金だけでは活動が厳しかったので、民間から協賛金を集めたのですが、イメージだけの形のないものに出資してくれる方はなかなかいなかったです。

 

また、ひな人形を集めるのも一苦労でした。鴻巣市役所での展示が決まり、会場の4本の柱に合わせてピラミッド型のひな壇を考え、そこに飾るひな人形を概算したところ、ざっと1,300体は必要でした。お役目を終えて、家庭で眠っているひな人形を市の広報やホームページ、新聞で募集し、郵送してもらうとともに、メンバー数名で手分けをして埼玉県内全域のひな人形を受け取りに回りました。

「いったい何段飾り?」と、数えているうちにクラクラしそうな高さです

翌年からは「鴻巣びっくりひな祭り」の認知度も段々と高まり、街ぐるみで応援してもらえるようになって、協賛金もひな人形も集まりやすくなりましたね。そこからどんどん規模が大きくなって、5回目からはショッピングモールでの展示を行うようになり、2012年には、日本一高いピラミッドひな壇として日本一ネットに認定されました。

2017年は、メイン会場の「エルミこうのす」をはじめ、「コスモスアリーナふきあげ」「花久の里」「パンジーハウス」「ひなの里」「吹上生涯学習センター」など、サテライト会場を増やし、ピラミッドの角数、ライトアップ、音楽、装飾など、各会場のスペースに合わせて展示を工夫しています。東日本大震災の被災地の方々への支援も続けて行っています。

人と人とのつながりが、びっくりひな祭りを大きくしている

 

……13回も続けてこられた、この活動の魅力はどんなところですか?

何もないところから始めた仲間がいてくれて、一緒に作業をすることでボランティア同士の絆が深まります。年代も職種も違う色んな人と巡り合い、人と人とのつながりが嬉しくて、13年間ずっと続けてこられました。

おかげで「鴻巣びっくりひな祭り」も大きなイベントになって、テレビや新聞でも取り上げられ、全国に知られるようになり、今後もこの喜びは続いていくと思います。

 

私も13年という年を重ねたので、これからは若い世代にバトンタッチしなければなりません。子どもの頃に「鴻巣びっくりひな祭り」を見た人が、大きくなってボランティアに参加してくれたら、最初に抱いた想いや苦労が報われる気がします。

夢は街全体のひな祭り、一年を通して鴻巣市に来てもらえるきっかけに

 

……鴻巣市への想い、メッセージなどがありましたらお聞かせください。

 

私は同じ埼玉県の伊奈町の出身で、25~6年前から鴻巣市で暮らすようになりました。風邪をひいたボランティアの代わりに受付をやってくれる人がすぐに現れるように、思いやりのある人が多くて、助け合いのできる風土がある。明るくて元気な我が街、鴻巣が大好きです。

上の階から見下ろしても、その迫力が楽しめます

私が思う「鴻巣びっくりひな祭り」の最終的な夢は、鴻巣市のどこに行ってもひな人形が飾ってある、街全体のひな祭りをやることです。もっと街中を巡って歩いてもらいたいし、これをきっかけに一年を通して、大好きな鴻巣市に日本中から人が来てもらえるように、まだまだ実行委員として頑張りますよ。ボランティアへの参加もお待ちしています。

鴻巣びっくりひな祭り実行委員会

副委員長(ディレクター)

渡辺明美(わたなべあけみ)さん

 

活動拠点:埼玉県鴻巣市人形1-4-20 「一般財団法人鴻巣市観光協会」内

電話:048-540-3333

ホームページ:http://kounosubina.main.jp/

メールアドレス:info@konosu-kanko.jp